GTC247は自然界本来の力、バクテリアを活用します。

常在菌は、大きく分けて「好気性菌」と「嫌気性菌」の二種類となります。
その中でも分解作用のある好気性菌を活性化させ、腐敗臭の素になる嫌気性菌が
活動できない環境をグリストラップや浄化槽内に構築する仕組みです。

繁殖用の混合濾過材

無機炭濾過材(75%)

完全に無機質な炭を主要の濾過材として使用しています。通常の黒炭(燃料炭)は弱酸性ですが、高機能な無機炭は弱アルカリ性です。無機炭を選択した理由は、濾材の密度・比重量・質量・通水性にも優れている点です。おおよそ手のひら一杯分の高機能無機炭の表面積は、サッカー場の約一面分に相当し、これがより多くの菌が定着して繁殖するための棲家となります。

 

セラミック製濾過材(25%)

こちらの濾過材は筒形状のため内部の流水性が高く、菌の定着面積も広い。中性素材であるため水質に影響を与えません。主な成分は、ゼオライト(アンモニアなどの有害物質の吸着作用)、麦飯石(ミネラル成分の溶出作用、有害物質の吸着作用)、トルマリン(ミネラル成分の溶出作用による水質浄化作用)。

 

カートリッジ(濾過材のケース)カートリッジの素材は難燃性のPE(ポリエチレン)製で、使用限界温度95℃、吸水率0.01%、耐酸性及び耐アルカリ性並びに耐油性にも優れています。カートリッジを固定する金具はステンレス製です。

機器構成

パナソニック24時間タイマーTB201K

好気性菌の活性化に酸素は欠かせませんが、エアレーション中は休眠状態で活動しません。エアポンプで10分間酸素を補充して、1時間停止を繰り返すようにタイマーを設定します。酸素で活性した好気性菌は分解作用しながら、分裂して増殖し続けます。この時に多くの酸素を消耗し、酸素が不足すると休眠します。その為定期的に酸素を補充する必要があります。腐敗臭を発生する嫌気性菌は、酸素があると活動しません。

 

フジクリーンブロワEcoMac40

アースレス(二重絶縁構造)で静かな(騒音値32dB/A)風量毎分40ℓのエアポンプにワンタッチ継手でφ12L8mのエアホースを散気管に接続します。散気管を固定するために溶岩ペーパーのブロックを使用。

※開店から閉店までの間は、タイマーをスリープ設定にして営業時間外にのみエアポンプが作動します。

 

リスニ整水ユニットCAVISTORM2000

キャビテーション式のナノバブル整水ユニットをシンク下の上水パイプに接続します。上水をナノ化することにより、グリストラップの第二槽に溜まる油脂が大きな固まりにならないようにします。油は水に浮きくっつきあう性質があります。ナノ化で油脂成分を細かい状態に保ち、より分解し易いようにします。

消 耗 品

濾過材ケースのカートリッジは、定期的に交換する必要があります。交換の頻度は、1日に流す水量や油脂成分または汚泥などの状況により大きく異なります(みなし期間1~3ヶ月)。菌が定着する濾過材の細かい穴が少しずつ汚れでふさがり、菌量が減ることにより分解作用が低下するために交換を要します。